究極のカツ丼で食卓を豊かに。サクサクのトンカツをふっくらご飯にのせ、甘じょっぱいタレで煮込んだ玉ねぎととろとろの卵で包み込みます。手早く作れて奥深い味わい、心までほっこり温まる日本の定番丼です。
カツ丼とは?
カツ丼は、衣を付けて揚げた豚ロース(豚カツ)をご飯にのせ、軽く溶いた卵と玉ねぎを甘辛いタレでとじた、日本人に愛されてきた定番の丼料理です。

「カツ丼」という名前は、揚げた豚カツを指す「カツ」と、具材をのせたご飯を意味する「丼ぶり(どんぶり)」から成ります。そのため「トンカツ丼ぶり」と呼ばれることも。サクサク感、やわらかさ、濃厚な味わいが絶妙に調和した、日本料理の大定番です。

カツ丼をおいしく作るポイント
肉の選び方: 仕上がりを柔らかくジューシーにするには、脂と赤身のバランスが良い上質な豚ロースを選びましょう。牛肉で作れば 牛丼、揚げずに焼けば 豚丼、パンに挟めば カツサンド、味噌ダレで絡めれば 味噌カツ と呼ばれます。
完璧な衣: サクサク食感に仕上げるには、パン粉(パンコ)を均一にしっかり付けましょう。パン粉の質が食感を大きく左右するので、粒が大きく乾いたものを選ぶのがコツ。衣を付けたあと霧吹きで軽く水を吹きかけると密着度がアップします。油を控えたい方は、エアフライヤーで作る豚カツ もぜひお試しください。

卵の火入れ: 溶き卵は火を通しすぎず、とろとろの半熟で止めるのがポイント。具材をやさしく包み込み、風味を生かします。
すぐに召し上がれ: サクサク感を損なわないよう、出来上がったらすぐに食卓へ。温度差と食感のコントラストが命です。
カツ丼の主な食材

パン粉: 日本のパン粉が、トンカツならではの軽やかなサクサク感を生み出します。
卵: 軽く溶き、半熟でとろりと仕上げることで、シルキーな口当たりに。
だし: ソースの核となる旨味担当。簡単に作れる 自家製だしのレシピ もぜひ参考に。
豚肉: 霜降りのロースを選ぶとジューシーに。鶏肉で作れば チキンカツ として楽しめます。

しょうゆ 淡口:日本の たまり醤油 に替えてもOK。料理に塩味と うま味 を与えます。
みりん:日本酒をベースにした甘味のある調味料で、味に奥行きを与えます。

本格派カツ丼
材料
指示
- 豚ロース肉に塩・こしょうで下味を付け、薄く小麦粉をまぶす。
- 深めのボウルに卵を溶く。パン粉は別の浅い皿に広げておく。
- 鋳鉄または一般のフライパンを中火で熱し、底が隠れる程度に油を均一に広げる。パン粉を少量落としてジュッと音がしたら適温。
- 豚肉を卵液にくぐらせ、次にパン粉に移して均一に押さえ、しっかり衣を付ける。
- 熱した油に豚ロース肉を静かに入れ、片面5〜6分、こんがりと揚げる。
- 裏返してさらに5〜6分揚げ、ペーパータオルを敷いた皿に取り出して油を切る。
- 豚肉を休ませている間に、だし・砂糖・しょうゆ・みりんを小さなボウルで混ぜ合わせる。別のボウルに卵2個を割り入れ、軽く溶きほぐす。
- フライパンに油大さじ1を入れて中火で熱し、薄切りの玉ねぎを加える。玉ねぎが透き通り、軽く甘みが出るまで炒める。
- 玉ねぎに先ほど合わせただしを注ぐ。
- トンカツを食べやすく切り、玉ねぎの上に並べる。
- 溶き卵を回し入れ、中弱火で半熟になるまで加熱する。
- ご飯をよそった丼に具材をのせ、青ねぎを散らして完成。