木のテーブルでつゆに浸した蕎麦

本格ざるそば ― ひんやり蕎麦と香り立つつゆ

ざるそばとは?

ざるそば(盛りそばとも呼ばれます)は、蒸し暑いJaponの夏に特に重宝される、さっぱりとした蕎麦料理です。

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冷たいまま供されるので、真夏日のクールダウンにぴったり。実際、多くの日本人は、ざるそばこそ蕎麦の香りとコシを最も堪能できる食べ方だと信じています。

「ざるそば」という呼び名は、昔ながらの提供スタイルに由来します。「ざる」とは竹で編んだ篩(ざる)のことで、茹で上げた蕎麦をここに盛って余分な水気を切り、そのまま供するのが昔からの習わしです。

こうすることで見た目が涼やかになるだけでなく、蕎麦本来のしっかりした歯ざわりもキープできます。

ざるに盛った蕎麦と、奥に控えるめんつゆ

蕎麦には、旨味たっぷりのつけ汁「つゆ」(または「めんつゆ」)を添え、食べる直前に蕎麦をさっとくぐらせます。このつゆは、伝統的にsakémirinsauce soja、鰹節、昆布を合わせて仕込みます。詳しい作り方は めんつゆのレシピ をご覧ください。

炎暑の盛りでも、爽やかな季節の端境でも、ざるそばは食卓に欠かせない存在。涼やかな味わいと多彩な食感のハーモニーが、麺好きはもちろん、冷たい料理好きの心をつかみます。

ざるそばの楽しみ方

つゆに刻み青ねぎやわさびをお好みで加えれば、風味がいっそう引き立ちます。

仕上げに細切りのnori(焼き海苔)をふわりとのせれば、香ばしさと食感がプラスされます。

めんつゆにくぐらせた蕎麦と、ざるに盛った蕎麦

ざるそばは単品でも十分ですが、天ぷらなどと組み合わせたセットにすれば、満足感も栄養バランスもぐんとアップします。

つゆを別添えにする理由

蕎麦はコシが落ちやすいので、冷水で締めた後は食べる直前まで“乾いた”状態を保ち、歯ざわりをキープします。

もちろん、蕎麦を熱いつゆでいただくこともありますが、その場合も油断は禁物。ぐらぐらの出汁風呂で長居させるのではなく、さっと浸してすぐに口へ運ぶのが蕎麦の流儀です。蕎麦通は陽気に『そば伸びるよ!』と声を掛け合いますが、これは“早く食べないとコシがなくなるよ”という合図。つゆに長く浸しすぎると大切な歯ごたえが失われるのでご注意を。

ざるそばに必要な主な材料


この項はとてもシンプル。なぜなら、めんつゆと蕎麦さえあれば、あとはお好みのトッピングを用意するだけだからです!

ざるそばに合うトッピング

Nori – 上質な海苔には旨味が凝縮。ハサミで細く切って蕎麦に散らすのが定番ですが、手でちぎってもOK。

蕎麦にのせた海苔

青ねぎ(万能ねぎ) – 日本では細身の「万能ねぎ」が薬味の定番。入手できない場合はチャイブを代用するか、太めのねぎを細かく刻んで使いましょう。

わさび – ピリッとした辛味を加えたいときに。おろしたてが香り高いものの、生わさびが手に入らなければチューブタイプでも十分(茎や葉由来の商品もあるので表示をチェック)。

なお、西洋わさびとマスタードを着色した粉わさびは別物なので、できれば避けましょう。

大根おろし(おろした大根) – つゆに加える王道の薬味。大根の繊維がつゆを含み、麺にほどよく絡みます。

おろし用には、辛味が穏やかで甘みのある上部(葉に近い側)を使うのがおすすめ。辛味の強い下部(根元側)は煮物や炒め物に回しましょう。

その他 – 香り付けには、生姜みょうがゆずの皮紫蘇そして ごま などがよく合います。また、生のうずら卵や 刻んだオクラ、おろした山芋を加えると、とろみや食感の変化も楽しめます。

近年は、蕎麦を野菜やタンパク源と和え、ドレッシングで仕上げる“蕎麦サラダ”も人気です。

ざるそばを極上に仕上げるコツ

時間がないときは、アジア食材店で手に入る顆粒やティーバッグのインスタントだしでつゆを作ってもOK。(かつお節と昆布の代用品になります)

キリッとした食感に仕上げる秘訣は“二段階冷却”。まず流水でぬめりを落としながら常温まで冷まし、続いて氷水にとって一気に締めましょう。

茹で汁を取っておけば、残ったつゆを割ってほっとする“小さなスープ”に早変わり。これが『蕎麦湯』で、食後の締めに最適です。

木のテーブルでつゆに浸した蕎麦

本格ざるそば ― 冷たいつゆで味わう、風味豊かな一杯

手早く作れる本格ざるそばレシピ
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5/5 (12)
Prep Time: 5 minutes
Cook Time: 10 minutes
Total Time: 15 minutes
Cuisine: 和風
Servings: 2 人分
Calories: 338kcal
Author: Marc Winer

装備

材料

  • 200 g 乾麺そば
  • 45 ml めんつゆ レシピはこちら
  • 135 ml 冷水

トッピング

  • 1 青ねぎ(小口切り)
  • 刻み海苔
  • わさび お好みで

指示

そばを茹でる

  • 大きめの鍋にたっぷり湯を沸かします。パスタとは違い、塩は加えません。
  • 沸騰した湯に乾麺そばを入れ、鍋の縁を回すようにほぐしながら散らし、麺がくっつかないようにします。
    200 g 乾麺そば
  • 表示のゆで時間を目安に茹で、途中で軽くかき混ぜて麺のくっつきを防ぎます。
  • 茹で上がりの目安は、ほどよいコシが残る状態です。ゆですぎに注意しましょう。ざるに上げる前に、ゆで汁を大きめのボウルに取り分けておきます。後で残ったつけ汁と合わせ、食後に味わう“そば湯”になります。
  • そばをざるに上げ、流水でこすり合わせるように洗い、余分なデンプンをしっかり落とします。この工程が麺をほぐし、くっつきを防ぎます。
  • 水気を切ったらすぐに冷水を張った大きなボウルに移し、約30秒冷やします。再びざるに上げ、しっかり水気を切っておきます。
    135 ml 冷水

ざるそばの召し上がり方

  • 器に竹ざるや竹すだれを敷き、その上に一人分ずつそばを盛り、刻み海苔をのせます。
    刻み海苔
  • つけ汁はめんつゆ1:水3が目安です。例としてめんつゆ45mlに冷水135mlを合わせ、味をみて調整してください。塩味が強ければ水を、薄ければめんつゆを足して好みの濃さに整えます。
    45 ml めんつゆ
  • 青ねぎとわさびを小皿に盛り、そばとともに各自のつけ汁用の小鉢を添えましょう。
    1 青ねぎ(小口切り), わさび

Notes

そばのゆで汁を取っておけば、残ったつけ汁と合わせてほっとするスープに。食事の締めにいただくこの一杯を「そば湯」と呼びます。

Nutrition

Calories: 338kcal | Féculents: 75g | Protein: 14g | Fat: 1g | Saturated Fat: 0.1g | Sodium: 793mg | Potassium: 269mg | Fiber: 0.2g | Sugar: 0.1g | Vitamin A: 60IU | Vitamin C: 1mg | Calcium: 39mg | Iron: 3mg
As-tu réalisé cette recette ?Tague @marcwiner sur Instagram !
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