サクサクの豚カツを挟んだ日本の絶品サンドイッチ。ひと口食べれば誰もが虜になること間違いなし!
料理動画で見かけて気になっていた方も多いはず。サクサクの豚カツ、ふわふわの食パン、そしてたっぷりのトンカツソース…… これこそがワンランク上の贅沢サンドの秘密です!
カツサンドとは?
ご存じのとおり、カツサンドは日本人に愛されているサンドイッチです。たまごサンドと同様に、「サンド(sando)」は日本語でサンドイッチを指します。
サンドにはたくさんのバリエーションがあり、どれもまったく違うサンドイッチに仕上がります。共通しているのは、日本のふわふわな食パン(shokupan)をほぼ必ず使うという点です。
タマゴサンドと大きく違うのは、主役が「カツ」であること。カツとは日本式の揚げカツレツで、トンカツ と呼ばれる豚肉のカツが代表的です(「トン」は豚を意味します)。鶏肉なら チキンカツ、味噌だれを絡めれば 味噌カツ というように、素材やソースで名前が変わります。いずれも日本のパン粉「パンコ」をまとわせて揚げることで、唯一無二のサクサク食感が生まれます。
パンの耳を乾燥させて作るパンコはフレーク状で油をほとんど吸わないため、揚げたあとも長くサクサク感が続きます。
カツの下ごしらえは少し手間ですが、「洋食」(西洋料理の影響を受けた日本料理)の代表格として大人気。かけた手間以上の満足が得られます! ぜひ挑戦してみてください。
カツサンドの起源は?
カツサンドは日本で誕生し、1920年代には一気に大ブームになりました。明治時代(1868-1912)に西洋文化が流入した影響で生まれた料理とされ、ほかのサンドイッチ同様に洋食文化の流れを汲んでいます。
誕生から今日に至るまで、カツサンドは実に多彩に進化してきました。定番は豚肉ですが、衣を付けたチキンカツや魚、さらには韓国式の ドンカツ を挟むこともあります。
ソースや野菜を変えて、自分好みの味や食感にアレンジするのもおすすめです。また、エアフライヤーでトンカツを作れば、揚げ油を使わず手軽に仕上げられます。
カツサンドの主な材料
トンカツ: 豚肉のカツレツはカツサンドの主役。これだけは外せません。
パン粉: 日本式のパン粉で、軽やかなサクサク感を生み出します。
食パン: ほんのり甘くふわふわの日本式ミルクブレッド。手に入らない場合はパン・ド・ミで代用可能です。
トンカツソース: 甘味とコクのある日本の濃厚ソースで、サンドイッチに深みを添えます。ブルドックなど市販品でもOKですが、この記事では少ない材料で作れる自家製レシピも紹介しています。
キユーピーマヨネーズ: ほどよい酸味と甘味が特色の日本製マヨネーズ。トンカツソースと合わせると旨味がぐっと増します!
カツサンドをおいしく作るコツ
ジューシーでサクサクのカツサンドに仕上げるには、まず肉の下ごしらえが大切です。赤身と脂身の境目にある白い筋に数か所切り込みを入れておきましょう。
これで揚げた後に肉が反り返るのを防げます。さらに、肉を軽く叩いて厚さを均一にすると加熱ムラがなくなり、形もきれいに仕上がります!
もう一つのポイントは、衣付け前にパン粉へ霧を吹いて軽く湿らせること。揚げ上がりにパン粉がしっかりまとまり、見た目も美しくなります。
さらに、パンが水分を吸い過ぎないよう、スライスに薄くバターを塗っておきましょう。バターが防水膜となり、ソースの染み出しを防いでくれます。薄塗りでOKです。
そしてもう一つ大事なのがバター……。トンカツソースはたっぷり使いましょう。これが味の決め手です。日本のマヨネーズと千切りキャベツを合わせれば、きっと気に入ってもらえるはずです。
具材が多くてサンドイッチが収まりきらない場合は、日本でよく行われるように、半分に切る前に重しをのせて落ち着かせましょう。それでも 収まらない ときは、同じように重しをして形をしっかり固定してください。
Ingredients
- 2 豚ロース肉 骨なし
- 1 ひとつまみ 塩
- 1 ひとつまみ 黒こしょう 挽きたて
- 揚げ油
- 青ねぎ 小口切り・仕上げ用
衣の材料
- 1 溶き卵 よく溶いてボウルに入れる
- 2 大さじ 小麦粉 浅めの皿に広げる
- 1 深皿 パン粉(Panko)
とんかつソース
- 4 大さじ ケチャップ
- 8 大さじ ウスターソース
- 4 小さじ 砂糖
カツサンドの具材
- 1 枚 白菜
- 4 厚切り 食パン 日本の厚切りミルクブレッド(一般的な食パンでOK)
- 2 小さじ バター 無塩がおすすめ
- 2 小さじ マスタード お好みのタイプで
- 1 大さじ 日本製マヨネーズ (Kewpie など)
- とんかつソース 上記レシピで作ったもの
指示
豚カツの作り方
- 豚ロースは均一な厚さになるまで軽くたたき、両面に塩・黒こしょうをふる。余分な脂があればそぎ落とす。2 豚ロース肉, 1 ひとつまみ 塩, 1 ひとつまみ 黒こしょう
- まず小麦粉を全体に薄くまぶし、手で軽く押さえてから余分をはたき落とす。2 大さじ 小麦粉
- 続いて溶き卵にさっとくぐらせる。1 溶き卵
- 最後にパン粉をたっぷりまとわせ、軽く押さえて余分を落とす。1 深皿 パン粉(Panko)
- 180℃の油でまず片面1分、裏返してもう1分揚げる。揚げ油
- 取り出して5分ほど休ませる。
- 再び同じ油に戻し、片面1分ずつ二度揚げする。
- カットする前にさらに2分おいて肉汁を落ち着かせる。
とんかつソースの作り方
- 小さなボウルにケチャップ、ウスターソース、砂糖を入れ、よく混ぜ合わせる。4 大さじ ケチャップ, 8 大さじ ウスターソース, 4 小さじ 砂糖
カツサンドの組み立て
- 白菜は細切りまたは千切りにする。1 枚 白菜
- まな板に食パンを並べ、1組につき片方の面にバターを塗る。さらにその上からマスタード、マヨネーズの順に重ねて塗る。4 厚切り 食パン, 2 小さじ バター, 2 小さじ マスタード, 1 大さじ 日本製マヨネーズ
- もう一枚のパンにはとんかつソースを薄く塗る。とんかつソース
- バター等を塗ったパンに千切り白菜をのせ、上からとんかつソースを少量かける。
- その上に揚げた豚カツをのせ、ソースを塗ったパンで挟む。
- サンドイッチを2枚の皿ではさみ、5分ほど置いてなじませる。
- パンの耳を切り落とし、カツサンドを半分にカットする。