言い伝えでは、紅焼き豚は毛沢東の大好物だったとか。真偽はさておき、この料理が中国で屈指の人気メニューであることは確かです。アジア各地でもさまざまな形で親しまれていますが、やはり 中国料理 の奥深さを象徴する一品。タイでは ムーパロー の名で愛されています。
本来はいくつかのスパイスを効かせますが、何度も試作した結果、シンプルでも味わいは損なわれないことを確認しました。そこで今回は、究極に手軽な私流レシピをお届けします!
ご注意を。この甘じょっぱい一皿は危険なほどおいしく、一度食べるとやみつき必至です。別名は煮込み豚、キャラメルポークなど。さらに詳しく知りたい方は、こちら をご覧ください。

紅焼き豚の主な材料一覧
紹興酒:本格的な風味を決める必須アイテム。代用品については、私の詳細記事 を参照してください。
ライト醤油とダーク醤油:どちらも欠かせない名脇役。ライト醤油は塩味を、ダーク醤油は深いコクと紅色をもたらします。醤油の種類と選び方は こちら をどうぞ。
豚バラ肉:塩漬けのバラ肉は禁物! 一度試して大惨事——食後にとんでもなく喉が渇きました hahaha

中華風紅焼き豚を失敗なく仕上げるコツ
手間を省きたい場合は、ステップ1〜3をスキップ。豚バラを強火でこんがり焼いたら、残りの材料をすべて加えて煮込むだけで十分です。
多少仕上がりの質感は劣りますが、洗い物も考える手間もほぼゼロです。
豚肉がほろほろに崩れ、煮汁が艶やかなキャラメル状になるまで、じっくり火を入れることが肝心。分量によっては時間がかかりますが、そのぶん満足度は格別です。
紅焼き豚に合うサイドは?
味わいが濃厚なぶん、合わせる料理はシンプルがベスト。ふかふかの白ご飯や 炒飯、さらには カントンチャーハン がよく合います。
この甘みがお好みなら、私の酢豚 もお気に召すはず。さらに、時短バージョンの紅焼き豚は こちらでチェック!

材料
- 1 kg 豚バラ肉(塩漬けでないものが望ましい)
- 3 大さじ ブラウンシュガー(きび糖でも可)
- 9 大さじ 紹興酒
- 3 大さじ 薄口醤油
- 2 大さじ 濃口醤油
- 2 カップの熱湯(または豚肉が3/4ほど浸る量)
指示
- ブロック肉を購入した場合は、まずお好みの厚さに切り分けてください。1 kg 豚バラ肉(塩漬けでないものが望ましい)
- 鍋に湯を沸かし、豚バラ肉を数分下ゆでします。取り出したら流水でさっと洗い、水気を切っておきます。
- 中華鍋に油と砂糖を入れ弱火にかけ、砂糖が溶けて薄い茶色になり始めたら豚肉を加えます。火を中火に上げ、表面がほんのり琥珀色になるまで炒めましょう。3 大さじ ブラウンシュガー(きび糖でも可)
- 弱火に戻し、紹興酒・薄口醤油・濃口醤油・熱湯を加えます。9 大さじ 紹興酒, 3 大さじ 薄口醤油, 2 大さじ 濃口醤油, 2 カップの熱湯(または豚肉が3/4ほど浸る量)
- ふたをして45分〜1時間半、豚肉がとろけるまで煮込みます(こだわる人は4時間煮込むことも!)。5〜10分おきに混ぜ、焦げそうなときは適宜湯か水を足してください。
- 豚肉が十分柔らかくなったら、煮汁が多い場合はふたを外し、強火で混ぜながらソースがとろりとキャラメル状になるまで煮詰めます。
- 炊きたてのご飯にたっぷりかけてどうぞ。