わかっています。ちょっと奇妙に聞こえるかもしれませんが、どうか信じてください。本当です。コーラを使うなんて邪道だと思うかもしれませんが、コーラに含まれる成分が鶏肉を驚くほどやわらかくし、つややかな照りまで与えてくれるのです。
この料理の起源は、ウィキペディアによれば、調理中の鶏肉にうっかりコーラをこぼしてしまった料理人が、思いがけず絶品の味を生み出したことからだそうです。要するに、少し風変わりですが、中華料理としてしっかりおいしいんです。
コーラチキンなら、特別なテクニックも珍しい食材もいりません。それでいて味はレストラン級。コーラの糖分がしょうゆの塩気と溶け合い、驚くほどうまい一皿に仕上がります。
やる気が出ない平日にこそ作りたい一皿
この料理はどんな付け合わせにも合いますが、濃厚な甘じょっぱいソースは、味付けをしていない状態の上質な寿司米ととくに相性抜群です。
コーラチキンをおいしく仕上げるコツ
鶏もも肉(骨なし・皮付き)を強くおすすめします。うまみとジューシーさではこの部位が断トツです。
皮なしで作る場合は火が入りやすいので、加熱時間を少し短めにして焦げ付きやパサつきを防ぎましょう。
照りを付けるには、鶏肉にソースを何度もかけながら煮詰めるのがポイントです。手間に感じる場合はソースを別で煮詰めて添えるだけでもOKですが、私はやっぱり肉に絡んだキャラメリゼソースが好きです。
コーラチキンの主な材料
オイスターソース:牡蠣そのものの味はしませんが、コクとうまみをプラスしてくれる欠かせない調味料です。ぜひ用意してください。
薄口しょうゆ: スーパーで売っている一般的なしょうゆでOK。手に入りやすいので心配いりません。
甘辛ソースが好きなら、私の牛肉焼きうどんもぜひお試しください。
Ingredients
- 1 コカ・コーラ(缶)
- 1 玉ねぎ(薄切り)
- 5 鶏もも肉
- 8 にんにく(みじん切り)
- 4 大さじ 薄口しょうゆ
- 3 大さじ オイスターソース
指示
- フライパンを中強火で熱し、油をひと回しする。
- フライパンが温まったら玉ねぎを加えて2〜3分炒め、香りが立ったらにんにくも加え、さらに1〜2分炒める。
- 鶏肉は皮目を下にして並べ、3〜5分、皮がきつね色になるまで焼く。
- 薄口しょうゆ、黒こしょう、オイスターソース、コカ・コーラを加える。
- ソースが鶏肉全体に行き渡るよう、軽く混ぜ合わせる。
- ふたをして火を中弱火に落とし、15分ほど煮込む。
- 火を再び中強火に上げ、ソースを鶏肉にかけ回しながら約5分、好みのとろみになるまで煮詰める。