日本の定番・具入りおにぎりをあなたのキッチンで再現するための完全ガイド
おにぎりって何?
“🍙”の絵文字、気になっていませんでしたか? それはおにぎりです! この日本料理の象徴的な軽食は、炊いたご飯を三角に握り、海苔(巻き寿司と同じもの)で包んだもの。軽く塩をしたご飯だけのシンプルなおにぎりもあれば、さまざまな具を詰めたものもあります。
「つまり三角の寿司でしょ?」… いえいえ、違います! いちばんの違いはご飯。おにぎりは炊いた白ご飯に軽く塩をふり、時にはふりかけでほんのり味付けする程度。一方、寿司飯は砂糖と米酢で調味します。
要するに、主役は具材。ご飯はそのおいしさを引き立てる受け皿に徹します。

おにぎりの起源
実のところ、おにぎりは日本文化におけるサンドイッチのような存在でした。はじめは保存のために塩をきかせたご飯を小さく握り、兵士や侍、畑の農民、そして旅人にまで、携帯食として重宝されたのです。
手に持ちやすく、ぱくっと食べやすいのが魅力。やがて塩味や酸味のある具を詰めるようになり、それがご飯の保存役も果たすようになりました。
おにぎりはいつ食べる?
今でもおにぎりは“行楽飯”のイメージがあり、小腹が空いたときにさっと食べて元気をチャージできます。学校や仕事のランチ、外出先の軽食にとても便利。日本ではお弁当文化に欠かせない存在です。
おいしいおにぎりの作り方は?

おにぎりの主な材料
基本のサンドイッチと同じように、ベーシックなおにぎりに必要な材料はごくわずか。炊いたご飯と焼き海苔だけです。ご飯はふつう短粒の白米、海苔は巻き寿司に使うものでOK。
具材(ツナ・鮭・鶏・ベジ)
おにぎりの中身は基本的に何でもOK。唯一の限界はあなたの想像力! 定番の具には、鮭、マグロ、加熱した鶏肉などがあります…
もう少し凝ったレシピでは、かつお節を醤油に漬けたもの、ツナを日本のマヨネーズで和えたもの、魚卵(マサゴ)などを具にするアイデアも。甘じょっぱい味が好きな方は、日本の漬け梅(いわゆる梅干し)や漬物、さらにかまぼこ、たとえばなると巻きを使うのもアリ!
ベジタリアンの方も、ちぎった海苔やお好みの野菜を具にしたおにぎりレシピで十分楽しめます。

おにぎりの形とバリエーション
おにぎりの象徴的な形は三角形。食べやすいからでしょう。でも、形は自由! 丸、俵、棒状…好きなように作れます。
サンドイッチ好きなら、型に詰める代わりに層を重ねる“サンドおにぎり”にするのもおすすめ。さらに満足感を求めるなら、フライパンに少量の油をひいて焼きおにぎりにしたり、バーベキューで照り焼きソースを塗って香ばしさを加え、外側をカリッとさせるのも◎。私のチャーハンが好きなら、焼きおにぎりもきっと気に入るはず!

おにぎりの包み方
ここも人それぞれ。海苔がどれだけ好きかに合わせて、三角🍙の底だけを覆う小さな長方形から、俵全体を包む大判まで、切り方も貼り方も自由です!
ご飯がまだ温かいうちに海苔を貼ると、しっかり密着します。ただし、海苔が湿気を吸うのでパリッと感は弱まります。
おにぎりは温かい?冷たい?どっちで食べる?
これもあなたの好み次第。温かくても常温でも食べられるスナックです。一般的には温かい方が好まれ、(仕上げに軽く焼けば)外はカリッとした食感に。冷めたおにぎりはよりやさしい食感になります。冷たいおにぎりを温かく食べたいなら、電子レンジで15〜30秒ほど温めましょう。

おにぎりの保存方法
おにぎりは、冷蔵庫の外でも日中は新鮮さを保てるように考えられた食べ物です。味のためだけでなく、日持ちのためにも軽く塩をきかせましょう。
具材によっても保存期間は変わります。抗菌作用のある梅干しなら長持ちしますが、ツナマヨのような具は、あまり時間を置かずに食べるのがおすすめです。
ほかの多くの食品と同様、直射日光を避け、涼しい場所で保管してください。

材料
ご飯の材料
- 540 g 寿司用の米 ジャポニカ米
- 720 ml 水
- 1 小さじ 塩
おにぎりの材料
- 4 枚 焼きのり 乾燥のり
- 塩鮭(日本式) 自家製または市販(作り方は下記)
- おかか 作り方は下記参照
- ツナマヨ 作り方は下記参照
- 3 梅干し 日本の梅の漬物
- 昆布 味付け済み・下ごしらえ済み
- 白黒のいりごま 仕上げ用
日本式塩鮭(簡易版)の材料
- 1 サーモンの切り身
- 塩
ツナマヨの材料
- 70 g ツナ缶
- 2 大さじ 日本のマヨネーズ
- 0.5 大さじ 薄口しょうゆ
指示
ご飯の炊き方
- 大きめのボウルに米を入れ、やさしくかき混ぜながら洗い、水を捨てます。水がほぼ澄むまで、この工程を3〜4回繰り返します。540 g 寿司用の米
- 鍋で炊く方法は次のセクションを参照してください。
- 米を水に30分浸します。ザルに上げ、少なくとも15分、完全に水気を切ります。
- 厚手でふたがしっかり閉まる鍋に米と計量した水を入れて混ぜます。ふたをして中火にかけ、沸騰させます。720 ml 水
- 沸騰したら弱火にし、ふたをしたまま12〜13分、水分がなくなるまで炊きます。時間が経っても水分が残っている場合は、ふたをしたままさらに約1分加熱します。
- 火から外し、ふたはしたままにして10分蒸らします。
- その後ふたを外し、米を大きな皿またはクッキングシートを敷いた天板に移します。
- しゃもじで切るように混ぜます。手で扱えるぬくもりになるまで冷ましますが、完全には冷まさないでください。
おにぎりの具の準備
- 米を浸水・水切りしている間(約45分)に、おにぎりの具を準備します。
日本式塩鮭の具
- サーモンの切り身の両面に塩をふります。1 サーモンの切り身
- オーブンを220℃に予熱し、10〜20分焼きます。表面が乾き、身がほろほろとほぐれる状態になれば、日本式の塩鮭の完成です。
- 焼き上がった鮭はほぐしておきます。
梅干しの具
- 25cm×25cmのラップの上に、梅干し(日本の梅の漬物)をのせます。3 梅干し
- ラップを二つ折りにして梅干しを挟み、種を押し出します。
- 種は捨て、梅肉を小皿に移します。
おかかの具
- かつお節(削り節)をボウルに入れ、薄口しょうゆを加えます。よく混ぜてなじませます。かつお節はしっとりする程度で、しょうゆに浸り過ぎないのが目安です。6 g かつお節, 2 大さじ 薄口しょうゆ
ツナマヨの具
- 汁気を切ったツナ缶をボウルに入れ、日本のマヨネーズと薄口しょうゆを加えます。70 g ツナ缶, 2 大さじ 日本のマヨネーズ, 2 大さじ 薄口しょうゆ
- よく混ぜ合わせます。
味付け昆布の具
- 味付け昆布はボウルに入れておき、すぐ使えるようにしておきます。
おにぎりの成形
- 後で提供したりお弁当に詰める予定がある場合は、下の別方法を参照してください。
- のりを3等分に切ります。4 枚 焼きのり
- まず、両手を水でぬらし、ご飯が手にくっつかないようにします。
- 次に、手のひらに塩を少量取り、こすり広げます。塩の目安は、指2本を軽く塩に触れさせる程度です。1 小さじ 塩
- 温かいご飯をひとつかみ取り、中央に小さなくぼみを作ります。中に具(小さじ1〜2)を入れ、くぼみを包むようにご飯を寄せて具を完全に覆います。
- 具のまわりのご飯をやさしく押さえて三角形に整えます。私は親指・人さし指・中指の3本で角を作ります。おにぎりが崩れない程度に握れば十分で、強く握り過ぎないことが大切です。
- おにぎりにのりを巻きます。のりのパリッとした食感が好きな方は、食べる直前に巻いてください。のりはしけらないよう、密閉容器や密封袋で保管しましょう。
- おにぎりの頂点に具を少量のせておくと、中身の種類が見分けやすくなります。
おにぎりの別の成形法
- おにぎりを後で食べる場合やお弁当に入れる場合は、この方法を使います。
- 小さめのボウルにラップを敷き、ご飯をのせます。
- 保存性を高めるため、塩を軽くふります。
- 具を入れる場合は、中央に小さなくぼみを作ります。
- くぼみに小さじ1〜2の具を入れます。
- ラップの端を寄せ、数回ねじってご飯にフィットさせます。
- 先述の要領で三角形に整えます。
召し上がり方
- おにぎりは温かい状態または常温でお召し上がりください。
Notes
- 6時間以内に食べる:お弁当として持ち運ぶ場合は涼しい場所に置き、6時間以内に食べてください。
- 冷蔵庫は避ける:冷蔵するとご飯が乾いて硬くなり、この料理には不向きです。
- 作り置きは非推奨:おにぎりはあまり早くから作らないほうが良いです。
- 保存のコツ:どうしても冷蔵する場合は、ラップで包み、さらに厚手の布巾で二重に包んで、「冷え過ぎ」にならないようにしつつ鮮度を保てます。
- 乾いてしまったおにぎりの救済法:おにぎりが乾いてしまったら、フライパンで軽く焼き、しょうゆを少量加えて焼きおにぎりにしましょう。
 
        